人生観を作った本
1.罪と罰
- ドストエフスキー作
- 「選ばれた人間は社会道徳を踏み出す権利を持つ」という考えから殺人を犯してしまう青年の物語。人間にとって最後最も重要なものは「愛」であることに気づかされる
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自分が社会で一番賢いと思う東大生や法律・制度を変える国家公務員に読んでほしい一冊
2.夜と霧
- ヴィクトール・フランクルによるナチスの強制収容所収監時の書籍
- 家族や友人が死に、生きる意味も見失う極限の状況の中で、「自分が人生に意味を求める」のではなく、「人生が自分に意味を求めている」という人生の意味に対するコペルニクス的転回について語られている
- 何のために生きているのかわからない人、主体的に人生を生きられていない人に読んでほしい一冊
3.ファウスト
- ゲーテが生涯をかけて著した一冊
- あくなき探求心を持ち、決して現状に満足することのないファウスト。神様がファウストの死後には天界に召そうと思う程素晴らしい人物。悪魔のメフィストが神様に賭けを持ちかけて、このファウストに「瞬間よとまれ、汝は如何にも美しい」と現状に満足する言葉を言わせたらメフィストがファウストの魂をもらい受けることに。
- ファウストはメフィストから絶世の美女や財産、若さ、権力などこの世の幸せと思われるものを全て与えられるが、決して現状に満足することがない。
- しかしまた老いて目が見えなくなった頃に、メフィストがファウスト用の墓を掘っていたところ、その音を「民衆が明日の希望のために街づくりをする音」だと勘違いしたファウストは、「瞬間よとまれ、汝は如何にも美しい」と言って死ぬ。結局ファウストの魂は天界に召される。
- 人生で何を目標とすべきかを悟らせる一冊。他人のために現状よりも少しでも良くなろうと努力し続けることが人生で最も美しいことであることを教えてくれる。そしてその努力の方向が仮に間違っていたとしても美しいものであることを示している。
- 劇の台本風で大変読みにくいが、人生の意味や目標について考えたい人に読んでほしい一冊。